ごあいさつ
A.M.I学童保育センター
所長 中山 芳一
専門は教育方法学。岡山大学ではキャリア教育や正課外活動支援を担当している。また、小学生をはじめとして乳幼児から中高生、そして大学生や社会人に到るまで、人の育ちや学びに関するプログラム開発と実践研究を横断的に進めている。
主な著書(単著)に『学力テストで測れない非認知能力が子どもを育てる』『新しい時代の学童保育実践―Innovations in After-School Childcare Practices』『コミュニケーション実践入門―コミュニケーション力に磨きをかける』『学童保育実践入門―かかわりとふり返りを深めるために』などがある。
(岡山大学全学教育・学生支援機構准教授、日本放課後児童指導員協会副理事長、日本学童保育学会理事、岡山県子ども子育て会議委員)
いつものくらしを學びに変える
大人のみなさん! 子どもたちに知識(情報)だけをインプットして、学ばせた気になってはいませんか? もうそんな時代でないことは、先進国を中心に多くの人たちが気づき始めています。しかし、いまだに私たち大人は、子どもたちに知識(情報)だけのインプットを求め、それが「成功」の近道だと誤解してはいませんか?
近年、コミュニケーション能力や忍耐力などの点数化できない能力を「非認知能力」や「社会情動的スキル」という言葉で総称されるようになりました。そして、これらの能力こそ、これからの子どもたちに必要となる力であると世界中から関心が集まっているのです。我が国も例外ではなく、2017年3月の新しい学習指導要領(文部科学省)で新たに表記された「学びに向かう力や人間性」などがまさにそれです。
このような中、私たちの法人では全国に先駆けて《人とつながる力・課題を解決する力・将来へ向かう力》の3つの点数化できない能力の獲得・向上を掲げてきました。そして、これらの力を絵に描いた餅にするのではなく、「本当の学び」を通じて子どもたちが実際に獲得・向上できるような取り組みを進めてきました。その代表的な取り組みの一つが、『A.M.I学童保育センター』なのです。
『A.M.I学童保育センター』では、学童保育を学習塾や習い事と抱き合せるようなことはしていません。本来ある学童保育の魅力を最大限に発揮させることに価値を置いているからです。言い換えれば、「純度100%の学童保育」なのです。だからこそ、放課後の子どもたちの普段の生活を「本当の学び」に変えることができると確信しています。さらに、当法人では点数化できない能力であっても、可視化することはできると試行錯誤を重ね、遂に実現にたどり着くことができました。
A.M.I学童保育センターの挑戦はまだまだ続きます。22世紀に向かう子どもたちに「本当の学び」を提供することが私たちのミッションだからです。みなさん、これからも当センターをどうぞよろしくお願いいたします。